恋と上司の甘い相関関係
「……げ。もうこんな時間!?」
ようやくキリのいいところで仕事を終えて、背筋を伸ばしながら時計を見るともう6時半を過ぎていた。
気が付くと事務所にはあたししか居なくなっていて、外はもう真っ暗。
「あーお腹すいた〜…早く帰らなきゃ」
これからご飯作るのめんどくさいなぁ…
なんて思いながら、帰り支度をしていると。
──コツ……
「ん?」
何か今、音がしなかった?
上の方から音が聞こえた気がして、一瞬動きを止めて天井を見上げる。