恋と上司の甘い相関関係
でも蛍光灯以外に何があるワケでもなく、辺りはしーんと静まり返っている。


「気のせい、か……」



そして再び荷物をバッグに詰め始めると、


──コツ…コツ……


「──っ!!??」



今度はさっきよりはっきり聞こえてビクッと体を震わせて硬直した。


やっぱり気のせいじゃない!!

二階に誰かいる……!?



事務所の二階は簡単な調理が出来る調理室になっているけれど、こんな時間に誰が?


その時、ふと同期の千葉(チバ)ちゃんが言っていたことを思い出した。



『ここの二階、夜になると女の人の幽霊が出るらしいよ』



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