恋と上司の甘い相関関係
びっくりして声も出ないあたしの耳元に、拓海さんの吐息が掛かる。



「冗談だよ」



甘くて色っぽい声が耳の奥を刺激してくすぐったい。

それでも、拓海さんが紡ぐあの時の続きの言葉に神経を集中させる。



「『だけど、俺は──』


……雅が好きだ。他の誰よりも」






「ほ……ホント、に…?」


「ホント」



──あぁ、もう…!


幸せ

嬉しい

大好き──…!!



そんな全部の感情は身体中から溢れだして、涙に姿を変える。


こんなに幸せだと思えた瞬間が今までにあったかな…


どんなに美味しいスイーツを食べたって、この幸福感は味わえないよ。



< 349 / 371 >

この作品をシェア

pagetop