恋と上司の甘い相関関係
「誰に磨いてもらうか、かぁ…」


モデルさんのように細長い脚で颯爽と歩いていく千葉ちゃんを見ながら、あたしはテーブルに頬杖をついた。



“男が何たるかをきっちり教え込んでやるよ”


あの時の彼の言葉がまた頭にこだまする。



まさか澤村部長が

あたしを原石からダイヤに変えてくれる人──…?



「…って、そりゃないよね」


だって変態だもん!

あの人は貴公子でもなければ紳士でもない、ただの変態エロ部長よ!!


そんな人に磨かれてたまるかってーの!!



……と千葉ちゃんに洗脳されたあたしは、意味の分からない闘志を一人燃やしているのだった。






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