恋と上司の甘い相関関係
みんなから出たアイデアはだいたいどれも定番のスイーツで。

もちろんそれらは外せないのだけれど、自社独自のものも売り出したいのだと部長方が話していた。



「自社独自のスイーツ、かぁ…」


「ん?」



椅子の背もたれに体を預けながら呟くと、パソコンとにらめっこしていた部長が顔を上げた。


この際素直に聞いてみるかな。



「部長、あたしいくら考えても定番のものしか思い浮かばないんです」


「あぁ、今日の会議のことか…」



澤村部長はゆっくり席を立ち上がり、ポケットに片手を入れてこちらに向かって歩いてくる。


それだけのことなのに、何故かドラマのワンシーンのように見えてしまう。


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