こちらミクモ探偵事務所3

「家に帰ってきて第一声がそれかよ」

「いや、ちゃんと『ただいま』って言ったよ。それが第一声だ」

「揚げ足とるな」

無駄口を叩きつつ、紘哉は持っていた100万を芳樹に渡した。
それを大事そうにスーツのポケットへ入れる芳樹。

「じゃあ、代わりにこれを預けよう」

そう言って彼は、ポケットから黒いボイスレコーダーと小さな《宝箱》を取り出した。

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