こちらミクモ探偵事務所3

「お姉ちゃん……」

「お姉ちゃんは家で留守番してるよ」

「そっか……」

感動の再会。
雄太郎は夏紀を自分の座っていた席に座らせる。
そして、近くに放り投げてあった狸翠の上着を彼女に掛けた。

「紘哉くん……ありがとう!」

「いえ……無事で何よりです」

悠里から黒蜜会の話を聞かされてから、雄太郎の顔を直視できない。

< 172 / 217 >

この作品をシェア

pagetop