こちらミクモ探偵事務所3

紘哉は覚悟を決め、雄太郎の顔を真剣な表情で見つめた。

「雄太郎さん、黒蜜会ってご存知ですか?」

「黒蜜会?知らないなぁ……」

「本当ですか?」

「うん。それがどうかしたの?」

「いえ……」

惚けているのか、本当に知らないのか。
雄太郎は首をかしげ、顔を洗いに部屋を出ていった。

夏紀と二人きり。
そんな中、彼女がボソリと口を開いた。

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