こちらミクモ探偵事務所3

最寄り駅から電車を乗り継ぎして約二時間。
ようやく目的地に着いた。

蒸し暑い。
電車の中にいたので余計感じる。

駅の回りには田んぼしかなかった。
稲が青々と茂っている。

田舎中の田舎。

無人改札を抜けると、強い日差しが紘哉に降りかかった。

「あっつー……」

彼は呟きながら、手を目の上にかざした。

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