HAPPINESS!~幼なじみはアイドル~
「ん‥んっ!」


私が唇を離そうとしても、ケイは私の顔を両手で押さえて唇に吸い付く。


いつもの優しいキスじゃなくて‥最初にされたような乱暴なキス‥。


私は悲しい気持ちになりながらケイのキスを受け入れると、ケイは少し落ち着いたのか‥私の唇から離れた。


「‥頼むから‥。」


今度は唇の代わりにケイのおでこが私のおでこにくっつく。


「俺、歌もダンスももっと頑張るから‥。頼むから‥もう二度と俺以外の男をあんな瞳で見ないで。」


さっき、スタジオで亮さんが歌っていた時のこと‥?


‥私は目を閉じたままのケイに、優しくキスをした。


ゴメンね‥私が好きなのはケイだけだよ‥。


‥そんな気持ちを込めながら。
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