wild poker~ワイルドポーカー~

そのまま中に入り、コウモリに導かれるがまま、屋敷の中を進んで行く。

屋敷の中には蝋燭が灯され、赤い絨毯を照らしている。

しかしその果てはどこまでも深い闇に包まれ、よく見えない。

長い長い廊下を抜け、そしてコウモリは地下へと続く階段を降りて行く。

……この先に何があるのか。

それを俺は知っている気がする。

そしてこれから俺が《すべき事》も。

地下への階段を降れば、その先に金属の重たそうな扉が見える。

やはりそれも俺を待っていた様に、静かに左右に開き、そして見えた光景に小さく息を呑んだ。

まるで隠すように造られた地下室には、沢山の蝋燭が灯されていた。

天井に、壁に、床に、白や赤い蝋燭達が並べられ、そしてその淡い光が照らし出すその姿を見つめる。
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