wild poker~ワイルドポーカー~
「……あと一枚。……あと一枚で……ここから……」
確かにそう聞こえた女の言葉に、窺う様に藤谷を見つめる。
すると藤谷は困った様に首を傾げ、《どうする?》と言いたげに俺を見つめ返してきた。
……その時だった。
バキッと何かの音が辺りに響く。
その音は明らかに藤谷の足元から聞こえ、それからそっと視線を落とせば……彼の靴で真っ二つにへし折れた木の枝が見える。
「……誰!!」
思った通りの問いが聞こえ、ボリボリと頭を掻いてごまかそうとする藤谷に殺意の籠った瞳を向けた。