wild poker~ワイルドポーカー~

「……お、おい!?」

突然のその女の行動に少しうろたえながら、女の肩を掴んで引き剥がそうとする。

しかし女はガッチリと俺のシャツを握り締め、放そうとしない。

「私、一人でずっと心細くって……」

そう言って女はさらにきつく、俺のシャツを握り締める。

「お~お……役得ですなぁ~色男さん?マジでうらやましい~!!」

藤谷がそう言って笑った時だった。

女が不意に背中に手を回し、そして次の瞬間、見えたモノに微かに目を見開く。

それはヒュンと風を切り、真っ直ぐに俺に向かって振り下ろされる。

しかし身を捻ってそれを避けると、女の腕を掴み、そしてそれを思いっきり……投げ飛ばした。
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