wild poker~ワイルドポーカー~
「……クソがぁ!!」
武器を失った女はまるで般若の様に恐ろしい顔をして俺を睨むと、そのままフラフラと一歩、また一歩と後ずさる。
「あと一枚なのよ!!あと一枚で私はこの狂った世界から逃げ出せるの!!どうして邪魔をするの!!許さない!!邪魔する奴は絶対に許さない!!」
「……は?」
キャンキャンとヒステリックに叫ぶ女の言葉が一つも理解出来ず、思わず首を傾げて見せた。
その次の瞬間、女は着ていたセーターの中に手を突っ込むと、そこから取り出した《黒い何か》を俺に向かって突き付けた。