wild poker~ワイルドポーカー~
「さようなら……貴方達はここでゲームオーバーね」
そう言って女が妖しく笑い拳銃の引き金に指を掛けた……その時だった。
パンッと乾いた音と共に、女の瞳が大きく見開かれる。
そして女が自分の胸にそっと手を触れると、それは瞬く間に赤く染まっていく。
「……ど……どう…して?」
擦れ、震えた声で女が呟くと、女の手から銃が零れ落ちる。
それと共に女の口から大量の鮮血が溢れ、女は崩れる様に地面に倒れ込んだ。
辺りにはシンとした静寂が広がり、風に揺れる木々のざわめきと、ドクドクと鼓動を速める心臓の音しか聞こえない。
流石の藤谷も声を発する事もしないまま、ただ茫然と目の前の……《死体》を見つめていた。