幼なじみじゃイヤなんだ。
「…うん」




雪見さんが小さく頷いた。





「ご、ごめん。俺何にも知らなくて。どんな事されたの?」





雪見さんが顔を上げて今まであった事を流瑠に話す。


流瑠を見つめて話す瞳からは、また大粒の涙がこぼれる。


流瑠は「ごめん」と何度も謝りながら、雪見さんの話しを真剣に聞いている。





雪見さんを見つめて


雪見さんを心配して


真剣に話しを聞いて


真剣に声をかけて





私の目と耳は2人をじっと捉えてる。



何だか不思議な気がした。



今の雪見さんの場所はいつも私の場所だった。




見つめられるのも


心配されるのも


真剣に話しを聞いて貰えるのも


真剣に声を掛けて貰えるのも





全部、全部、私の、私だけの……










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