幼なじみじゃイヤなんだ。
そんな顔しないでね。流瑠。

私を守ろうとしてそんな顔する事ないよ。





「桜?」





“流瑠くんって相澤さんの保護者みたいね”



私を守る事は、別に流瑠の義務じゃない。






あなたの情けない幼なじみは、きちんと自立するから。


だから、だから…





「もうやめて、上坂くん。私考えるから、上坂くんの“言ったこと”真剣に考えてみるから」





上坂君が私の目をじっと見る。

私も負けない様に上坂くんをじっと見た。





これ以上流瑠にあんな顔をさせられないと、私は必死だった。






その時、私の後ろにいた流瑠はどんな目で私達を見ていた?


この時の私にはそんなことを考える余裕なんてどこにもなかった。


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