幼なじみじゃイヤなんだ。
ベットに寝転がったまま、ボーっとカーテンの閉まっている窓を眺める。
いつの間にかその隙間から明るさが漏れて来ている。
昨日の夜の大雨が嘘みたいに、キラキラ眩しい光が差し込んでいた。
「…少しは寝たのかな?私」
布団に包まりながら呟いた。
昨日、流瑠と別れてからすぐに、お風呂に入って、ベットに潜って、
…それから
真っ暗なベットの中で、昨日あった事をぐるぐる思い返していた。
黒い景色の中。
現実で考えていることなのか、夢として見たものなのかわからないくらいぼんやりとした感情の中にいた。
そして今、気が付けば朝。
「…寝てないのかな?私」
そう呟きながら、体を起こした。