幼なじみじゃイヤなんだ。
「そう言えば、昨日流瑠くんサッカーの試合だったんだろ?どうだった?活躍してたか?」





こんな日、一発目から流瑠の話題って…。





「…うん。まぁね」





お父さんには申し訳ないけれど、これ以上、掘り下げて話したくない私はそう適当に答えた。


それなのに…






「何だ?シュートは決めたのか?何点取ったんだ?父さんも見たかったなぁ~。かっこ良かったか?流瑠くんは!」


「……」


「1年でレギュラーだろ?凄いよなぁ。そりゃあファンクラブも出来るなぁ~」


「……」


「最近見る度に背が高くなって行くし、見かけよりも実はがっちりしてるし、いい奴だし、それになによりあの顔だ。そりゃあもてるな」


「……」


「なぁ、流瑠くんは本当に彼女はいないのか?みんなほっとかないだろ?あれほどの男を」


「……」


「あ!桜はまだ彼氏とか作らなくていいぞ。なんなら一生作らなくてもいいからな。今は、変なムシが付かない様に流瑠くんにしっかりボディガードしてもらわないとな!はっはっは~」
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