幼なじみじゃイヤなんだ。
自分の部屋に駆け込んで扉を閉める。

今のは完全に八つ当たり。




お父さんが流瑠に言おうが言うまいが、私さえしっかりしていれば、流瑠に保護者みたいなことをさせないで済む。



今までは、流瑠に甘えるのが当たり前で、私がどれだけ流瑠に助けられてきたかなんてあんまり考えてこなかったけど、




こけそうになれば助けてもらって


試験の前には勉強を教えてもらって


宿題はやってもらって


自分が遊びに行きたくなったら、無理にでも引っ張って行って


へこんだ時は話しを聞いてもらって、充電してもらって




これだけじゃない。




数え上げたらキリがない。

散々甘え尽くした気がする。






「私、まだまだ子どもだね…」






そう独り言を呟いた時、流瑠の家の玄関扉の開く音がした。




片手でカーテンを覗ける分だけ開き、そーっと外を見る。


門を開いて外へ出ようとしている流瑠の姿があった。



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