幼なじみじゃイヤなんだ。
「もしかして、今、そのせいで泣いてるの?」



「ご、ごめん。意外と平気!とか思ったんだけどな…バチ当たっちゃった。立ち聞きなんてするから」


「そっか…」


「・・・・・その人が私のこと好きなわけないんだけどね。最初からわかっていたけど、やっぱり本人が口にしているのを聞くと……きつかった」






少し落ち着きを取り戻そうとしていた心が、また疼(うず)きはじめる。







涙が勢いよくこぼれ落ちた。





涙を拭おうとして、上坂くんに握られた手を解いた時


上坂くんが勢いよく椅子から立ち上がった。







びっくりして


涙目のまま、涙を拭くのも忘れて見上げる私。



次の瞬間、






「え」





上坂くんに、抱きしめられていた。




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