One Night Lovers
「俺は建設会社の経理」
そう言ってトシユキが口にした社名は大手ゼネコンと呼ばれる一流建設会社だった。
ネネと私は思わず感心して声を上げた。これはかなりポイントが高い。
ネネはあからさまにトシユキのほうへ身体を傾けて、全身でアピールし始めた。
その隣で私は大きくため息をつく。まぁ、トシユキもそんなに好みじゃないからどうでもいいか、と思いながら。
「ケイゴさんは?」
トシユキの隣でぼんやりしていたのか、ケイゴは声を掛けられて慌てて顔を上げた。
「小さな鉄工所で働いてる」
つぶやくように言うとすぐに私たちから視線をそらして遠くを見る。
「へぇ、どんな仕事してるんですか? 力仕事?」
「いや、CADとかレーザーのオペレーター」
「じゃあパソコンのお仕事?」
「うん。たまに工場の仕事も手伝うけど」
私は妙な気分でケイゴとネネの会話を聞いていた。思わずケイゴの金色の髪をまじまじと見つめる。
そう言ってトシユキが口にした社名は大手ゼネコンと呼ばれる一流建設会社だった。
ネネと私は思わず感心して声を上げた。これはかなりポイントが高い。
ネネはあからさまにトシユキのほうへ身体を傾けて、全身でアピールし始めた。
その隣で私は大きくため息をつく。まぁ、トシユキもそんなに好みじゃないからどうでもいいか、と思いながら。
「ケイゴさんは?」
トシユキの隣でぼんやりしていたのか、ケイゴは声を掛けられて慌てて顔を上げた。
「小さな鉄工所で働いてる」
つぶやくように言うとすぐに私たちから視線をそらして遠くを見る。
「へぇ、どんな仕事してるんですか? 力仕事?」
「いや、CADとかレーザーのオペレーター」
「じゃあパソコンのお仕事?」
「うん。たまに工場の仕事も手伝うけど」
私は妙な気分でケイゴとネネの会話を聞いていた。思わずケイゴの金色の髪をまじまじと見つめる。