One Night Lovers
偶然にもトシユキとケイゴは私たちと同じホテルだった。
トシユキが車で来ていたので、ホテルまで便乗させてもらった。
ナンパしてくる男なんて、と思う気持ちもあったが、これはラッキーな出来事だったので、密かに彼に感謝する。
実際、トシユキは高スペックな男だ。
でも彼を恋愛対象として見ることができるかどうか、と考えると私は首を傾げてしまう。それがたとえ軽い遊びだったとしても、彼とどうにかなること自体が想像できないのだ。
それに最初からネネがあからさまにアピールしているのに、今更私も、とは言いにくい。
たぶん今夜、ネネはトシユキと一緒に過ごすだろう。ネネからあんなふうに好き好きとサインを送られてなびかない男はほとんどいない。
となると、私はどうなるのだろう。
一瞬不安になるが、とりあえずそれは考えないことにする。
車内でネネが「今夜は一緒に思い切り飲みましょう!」と提案すると、トシユキもすぐに同意した。
こうなることは既に予想していたので、私も「そうだね」と相槌を打つ。
「お二人はお酒強いんですか?」
「俺はそこそこって感じだけど、コイツは半端じゃないよ」
「えー、ケイゴさんって強いんだ!」
後部座席から身を乗り出してネネが言うと、ケイゴは笑いながら「いや」と否定する。
トシユキは不満そうに反論した。
トシユキが車で来ていたので、ホテルまで便乗させてもらった。
ナンパしてくる男なんて、と思う気持ちもあったが、これはラッキーな出来事だったので、密かに彼に感謝する。
実際、トシユキは高スペックな男だ。
でも彼を恋愛対象として見ることができるかどうか、と考えると私は首を傾げてしまう。それがたとえ軽い遊びだったとしても、彼とどうにかなること自体が想像できないのだ。
それに最初からネネがあからさまにアピールしているのに、今更私も、とは言いにくい。
たぶん今夜、ネネはトシユキと一緒に過ごすだろう。ネネからあんなふうに好き好きとサインを送られてなびかない男はほとんどいない。
となると、私はどうなるのだろう。
一瞬不安になるが、とりあえずそれは考えないことにする。
車内でネネが「今夜は一緒に思い切り飲みましょう!」と提案すると、トシユキもすぐに同意した。
こうなることは既に予想していたので、私も「そうだね」と相槌を打つ。
「お二人はお酒強いんですか?」
「俺はそこそこって感じだけど、コイツは半端じゃないよ」
「えー、ケイゴさんって強いんだ!」
後部座席から身を乗り出してネネが言うと、ケイゴは笑いながら「いや」と否定する。
トシユキは不満そうに反論した。