One Night Lovers
「ケイゴはザルだろ。コイツね、飲んでも飲んでも全然酔わないの」

「たぶん俺の内臓、どこかイカレてるんだって。でも皆が酔っ払って楽しく盛り上がっているのに、俺だけ酔えないって置いてきぼりみたいで結構切ない」


 ケイゴの自嘲気味のセリフに思わず共感していた。

 その感覚は私にもある。

 私は酔うことはできるのだけど、羽目を外すことがどうしてもできない。酔っていてもどこかで自分自身にブレーキをかけてしまう。

 だからそういうときは直情径行のネネが少し羨ましくなる。


「後ろのお二人は?」

「私たちはすーぐ顔が赤くなっちゃうんですよ。ね、ルリ?」

「うん」


 でも私たちは同じじゃない。ネネのように酔った勢いで奔放にふるまうことなんか私にはできない。


「今日は二人とも潰れるまで帰さないぞ」


 運転席のトシユキがふざけた調子で言った。冗談めかして言っているが、実は本気なのかもしれない。
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