最初で最後のKiss☆
「もう!!びっくりしたじゃん!!」

「冗談だよ」

「じゃあ、何してるの?」

「女遊び」

やっぱり、そうだったんだ

毎晩毎晩、達矢はあたしの知らない人たちと...

そう考えると、胸がちくんといたんだ。

「俺さ、どうしても手に入れたい女が居るんだ」

「えっ」

どくん

心臓が、ありえない速さで鼓動を打つ

どくんどくんどくん...

「でも、そいつが手に入らないから俺は寂しさをうめている」

「それって...?」

「それは、・・・美華なんだ」

「そう・・・なんだ」

まっすぐに、達矢を見れない。

泣き出しそうな、顔なんて見られたくない

唇をかんで、堪える。

「なぁ、お前も協力してくんねぇ?」

「ごめん 体育行かなくちゃ」

教室を飛び出して、無我夢中に走った。

達矢の居る教室から、逃げたくて

さっきの達矢の言葉を忘れたくて





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