甘い恋 〔完〕
涼・・・也・・・・



『なんで逃げンの?』

と悲しそうな顔して聞いてきた。




アタシは嘘をつきたくなくて本当の事を言った。


━━━━涼也に近づくなって...━━━━


『ヒック、だってッ・・・りょーやに…近づくなって…ヒック、ヒック』


『アタシは普通に喋っていたいよ?
  でも、虐められんの恐いし、辛いよ///』

アタシは涙がとまらなくて、そのまま、涼也にゴメンと呟き

教室を飛び出した。


その後、教室がどうなったかは知らない。




アタシは無我夢中で走り続けた。
そして、歩き疲れた所で足を止めて、

座り込んだ。



もう、誰も来ないよね…


はァ、辛いよ…


こんな人生これから送るのって辛すぎる。


虐められる…アタシは惨めだ。


弱いんだ…





そんな事想いながら近くの海に飛び込もうとした。


そうすれば、逝けば、楽になると思ったから





それを誰かが止めた。


意外な人物だった…
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