甘い恋 〔完〕
海に飛び込もうとした。


アタシは必死で止めた。

どうにか間に合った。


アタシは『なんでこんな事するの?』って言った。


すると、美輝は、

『アタシがどうなろうとアタシの自由ジャン。
真奈美は助けても喋りかけてもくれなかった。

アタシはね、凄い辛い過去があったの。

でも、真奈美を信じてたの。真奈美なら、真奈美なら信じていい人だって。
本当の友達だって。信じてたの。
なにがあっても助け合える友達って。
なのにさ、助けてくれなかったよ。

アタシはこんな人生するぐらいなら死んだほうがましなの。

そうすれば楽になれるの』と声を荒げて言った。

その途端砂場に座り込み、泣き出した。


美輝がアタシの事そんなに思ってくれてたなんて...
知らなかった。アタシって本当に最低だわ



どうしよう・・・


美輝は気がついたら走り出していた。












もう、追いつかなかった。


それから1週間美輝は学校を休んだ。
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