甘い恋 〔完〕
美輝side


アタシってなんて馬鹿なんだろう。

真奈美が止めてくれたのに
『アタシがどうなろうとアタシの自由ジャン。
真奈美は助けても喋りかけてもくれなかった。

アタシはね、凄い辛い過去があったの。

でも、真奈美を信じてたの。真奈美なら、真奈美なら信じていい人だって。
本当の友達だって。信じてたの。
なにがあっても助け合える友達って。
なのにさ、助けてくれなかったよ。

アタシはこんな人生するぐらいなら死んだほうがましなの。

そうすれば楽になれるの』なんて言っちゃって…





走ってその場から逃げて。


その日から一週間、学校休んで、どうしたいんだろう。



虐められるのは確かに恐いし…


大事な真奈美まで傷つけて失った。


涼也に頼る事もできない。



アタシは、どうしたらいい?



やっぱ、逝く事しか考えれないよ。




『どうしろって言うのォ?ウワーン、ヒック』

どうしよう…アタシは家の屋上に向かった。



でも、その途中、親に呼ばれて呼ばれたほうに向かった。



『美輝、話があるの』
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