シブヤクーロン
 終わった、と思った。すべてが。
よりを助ける。
よりは親御さんの元へ帰される。
同居人のあたしも調べられる。そしてあたしも…

救急車を呼ぶのをためらう、あたし最低だ。
分かってるのに出来なくて、安田のおっさんに電話してもまだ家に着いてるはずもなく、タオルでよりの手首を押さえるだけ。


もしかして血が固まってなんとかなるかもしれない、そんなバカなことを考えたり頭はパニック。

なんで最後までこんなことするの?
さっきまで喧嘩してても普通に暮らせてたのに、なんで勝手に終わらせるの?


あたしたち、なんのために今まで頑張ってきたの?




ほんとに、なんのためだろう。


結局いつか、何らかのかたちで別れることになるのに。
だからって、こんなあっけない。



ドンドンドン!

ドンドンドン!



突然誰かがドアを叩いた。
助けを求めることも出来ない。
これ、あたしが疑われる状況じゃない?




“おい、もう寝たのか?なあ”



その声は安田だった。
勢いよくドアを開けたものの、言葉が出ない。



「昨日イヤリング落としてたぞ、ほら。…どうした。」

「なっ、いやっ、」



訳のわからないことを口にして、部屋の奥を指差すと、安田はだるそうに向かった。
そして、



「馬鹿野郎!」



と、あたしとより、どちらにか、どちらにもか怒鳴りつけ、車で病院に行ったのだった。




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