妄毒シチュー

「もし、願いが叶うなら……」

虚ろな口調で繰り返すあたしに、ニセ天使は低い声で囁いた。

「元カレのコータとやり直したいって願う?
それとも、コータよりずっといい男に出会いたいって願う?」



ううん、そんな事は願わない。

もしも。

もしも、ひとつだけ願いを叶えてくれるのなら







「……コータを不幸にしてって、願う」

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