妄毒シチュー

ダラダラと流れる涙を無視して塩っ辛いワインをぐいっと一気に飲み干す。

「ついで!」

空になったコップをニセ天使に突き出した。


「ねぇ、ミナちゃん。もしも、本当に願いが叶うならミナちゃんは何を願う?」

ニセ天使は空のコップをあたしから取り上げて、長い指であたしの頬を拭った。



もしも、本当に願いが叶うなら。



アルコールで麻痺した頭でぼんやりと考える。

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