君のためなら・・・(短編)
「大丈夫!つか笑うなよ~」
俺は、笑いながら答える
昔は、こんなこと言えなかった
だけど、今は言える
近くなった距離に嬉しく思う
しかし、俺は知ってる
あいつもいること
そして、あいつも前世の記憶があることを
あいつの名前は、菊池斗環
そう、玖音の兄
・・・こんなことってあるか?
あんなに憎いやつが、常に、久遠の・・・姫のそばにいるなんて
そんなふざけたこと・・・笑えない