体だけでも繋ぎ止めたい
顔が熱くなる。
「姫乃、その顔ダメ」
「え……」
優夜の顔が近付いてくると
優しいキスをされた。
「オレ以外の前で、写真の顔しないで」
真っ直ぐに見つめられ
私の顔が更に熱くなっていく。
いつもの優夜じゃないみたい。
「オレ以外に、そんな顔見せないで」
優夜の手が、ゆっくりと
私の頬に触れる。
心臓がうるさくて
息ができなくなりそう。
「姫乃のいろんな表情は、オレだけが知ってればいいから」
そう言うと、今度は長いキスをされた。
なんで、優夜はこんなに余裕があるんだろ……
廊下からも、窓の外からも
たくさんの人の声がするはずなのに
私は、そんな音すら聞きとる余裕もないのに。