体だけでも繋ぎ止めたい
「姫乃ちゃん。久しぶり」
「お久しぶりです」
半年前くらいに、サークルの飲み会にハルさんが顔を出して以来。
あれから変わらない爽やかな感じと、よく似合う真っ白なシャツにジーンズ。
相変わらずかっこいい。
ユリが、三年経っても変わらずベタ惚れなのが分かる気がする。
「そう言えば、掲示板見たよ」
やっぱり話題はここ……
「……そうですか」
「驚いたよ。姫乃ちゃんいつからあんな顔するようになったの?」
私も驚いたのに
いつからとか聞かれても……
私が黙ると、ユリが笑いだした。
「ふふ。彼氏ができてからだよ!」
「ちょっ、ユリ!」
また、勝手に……
私が睨んでも、ユリは嬉しそうにハルさんにベッタリ。
視界に入っているのかすら分からない。
「あぁ、例の……」
ハルさんが小さな声で呟いたのを、聞き逃さなかった。