winter kiss〜王子様の熱い口づけ〜

「あの、わたし

そろそろ旅館に戻らないと。」


寒いし・・・。


「ごめん、引き止めて。送ってくよ。」

「いいよ!本当に、すぐ近くだから。」

「いや、俺が送りたいんだ!!」


そんなに・・・・?

熱い視線に、苦笑い。



「じゃあ、送ってもらおうかな?」

「う、うん!!」


雪くんは、拳をにぎりしめる。


この人、外見と中身がなんだか合ってないような・・・?

外見はあのときも思ったけど

綺麗系で、本当に王子様みたいに顔が整っているのに。

中身は、すごく可愛いっていうか

子供っぽいっていうか。


わたしはそんなことを思いながら

歩き出した雪くんの後に続いた。



「今日、北海道に着いたの?」

「うん。ホントにさっきついたばかりなの。

明日から働くんだ。」

「そうなんだ。

あのさ、休憩とかに会いに行ったりしてもいい?」


会いにくるの・・・・?


「そんなに気を遣ってくれなくてもいいよ。」

きっと、わたしが一人きりで心細いと思ってくれてるんだろうな。


「気は遣ってない!

迷惑なら、やめておく。」


「迷惑ではないけど。」

「なら、行く!」

そんなにニコニコされると、こっちまでうれしくなっちゃう。



< 21 / 90 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop