秘密恋愛
実家の前に着いた。
つい数ヶ月前まで住んでいた家なのに知らない人の家に来たみたいな感覚だ。
玄関のチャイムを鳴らそうか……。
でも自分の家なのにチャイムを鳴らすのもおかしいかな。
車庫にはお母さんの車も自転車もある。
って、ことは、お母さんは家にいる。
そう思うと、一気に緊張感が高まっていった。
少し震える手で玄関のドアノブを持つ。
玄関をゆっくり開けていって……。
「た、ただいま!」
そう声を出した。