片帯高校

 こうなりゃ全速力ダッシュだ!
 


 私の本気見せてやる!



 そして私は、陸上部の先生に見られたら、即行勧誘されるであろうスピードで校舎を駆け抜けた。



 顔はたぶん見られている。



 いや、絶対見られたな。



 だが、追ってきていない。



 急いで帰路に着いた私は、明日起きたら忘れていますように、そう願い眠りについた。

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