"朱雀"【唯一無二の光】
私はそんな彼女に近づいた。
「梨沙おはよう」
私は学校では明るい。
それにみんなに優しくしている。
そんな私は男子に人気。
でもそのおかげで、一部の女子からは嫌われてるみたい。
みんな本当の私を知らない。
私の心の傷も、手首にあるたくさんの傷も…なにも知らない。
だから、いつも笑顔でいる私にみんなは「麻里亜は悩みなんてなさそう」って言うんだ。
その言葉に私はなにも思わない。