"朱雀"【唯一無二の光】



俺はそんな魅音を力強く抱き締めた。

魅音の体は折れてしまいそうなほど細かった。

それでも俺は力を弱めたりはしなかった。

「魅音。これ以上自分を傷つけることを言わないでくれ…頼むから…。お前は傷つかなくていい。お前には俺がいる。俺は絶対に裏切ったりしない。それに…魅音は誰よりも綺麗だよ。魅音…好きだ。魅音は俺が嫌いか?」

俺がそう言うと魅音は泣き出した。

そして首を横にふって「私も…好き」と言った。
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