"朱雀"【唯一無二の光】



俺は魅音を自分の膝に引き寄せた。

そして、頭を撫でて魅音をみる。

「魅音…俺が傍にいてやる。ずっとお前の傍で守ってやる。だから…俺の女になってくれ」

俺がそう言うと魅音は横に首をふった。

「私…汚れてる」

「魅音は汚れてなんかない」

「ううん。私は汚れてるの…」

魅音は何度もその言葉を繰り返した。

まるで自分に言い聞かせるかのように…
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