"朱雀"【唯一無二の光】



「俺、なにしてんだよ…!麻理亜が今まで辛い思いしてたのに…!麻理亜の傍に一番いたのに……」

こんな隆司を見るのは初めてだった。

「隆司は悪くないよ。私…隆司がいてくれてすごく助かったんだよ。だから…」
「麻理亜…」

「だから…ありがとう」

私はこれ以上、隆司に自分を責めてほしくなかった。

だから笑った。

隆司はそんな私を抱きしめた。
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