桐華ー天然ボケ男が学園の王子様(女子)に恋しちゃったら【完】
「―――」
え?
次の大会がある優勝なら、三年でもまだ引退は先のはず。
それなのに、引退ではなくて、退部?
夏香ちゃんはそういう言い回しをした。
「恋理は頑張ってた。選手にはなれなくても、キャプテンシーを発揮するのコートの中だけじゃない。
あたしたちを引っ張って、叱咤して、声を飛ばして。でも……どれだけ頑張っても、恋理はコートにはいられなかった」
「………」