桐華ー天然ボケ男が学園の王子様(女子)に恋しちゃったら【完】
「必要なら、いつだって手を貸すから」
つと、氷室くんの手が動いて、私の指先を絡め取った。
そのまま手を握りこまれた。
「……必要……だけど、手を貸してほしいんじゃないみたいなんだ」
「うん?」
「頑張って足掻いて、探してみる。……それから、桐さんがいいって言ってくれるなら、手を貸すよりも、………傍にいてほしい」
「ああ、そんなことなら任せてくれ。いつだって傍にいるよ」
だって氷室くんの傍は、