pianissimo.
「ライガ……頭……」



ライガは髪色をまた黒に戻した。そこまでは私も知っている。

というか、昨日までのライガは、元通りほんの少し長めの黒髪ストレートだった。



でも今は……。



「頭が何? 何か付いてる?」

不思議そうな顔で私を見て聞き返すと、左手を頭へ持って行く。


「ううん。寧ろ……何も付いてない」

そう答えたら、堪え切れなくなってプッと吹き出してしまった。

と同時に、持ち上げたライガの手が頭に到着。ライガは「あっ」と小さく声を漏らして目を見張る。


ライガ、自分でも忘れていたのか。



クルンと丸い坊主頭。まるで小学生みたいなライガに、何故だかきゅんと胸が高鳴った。



「可愛い。凄く似合ってる」

思いっきり顔を綻ばせて、そのくっきりとした輪郭を手の平でグリグリ撫でた。


< 395 / 401 >

この作品をシェア

pagetop