ライオンとパンダ
 そう私が話し掛けたのに無視してさぁ、目も合わすことなくスタスタと歩き出しちゃった。

「ちょっと待ってよパンダ!」

 そう私が呼びかけてパンダの後ろ着いてったらさぁ、どっかで聞いたようなセリフ言いやがった。

「来ないで下さい、お願いだから来ないで下さい!」

 何よ・・・何でよ・・・?

 そう言ったパンダの後ろ姿が雨と涙で滲んでぼやけた瞬間何かが終わった気がした。

 投げ捨てた傘のこと何て忘れて、ただ。

 また私走り出してた。

 走ったところで今のし掛かった物が取れる訳でもなく。

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