ライオンとパンダ
 中身は達筆な字でね、ライオンさんへだって、ちゃんと名前書けよ。

「あぁ、ライオン、あのさぁ、その御手洗さんって。」

 あら曽和子どうしたんだろう、曽和子の知り合いの方なのかな?

「パンダの名前なの。」

 へぇー、パンダねぇ、えっ!パンダ!

 その瞬間私は、思わず手紙を握りつぶしました。

 やっぱり家知ってるんだ。

「ゴメン、ライオン。」

 こうして私はストーカーとの2日目をトイレで迎えるのでした。

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