誠の桜に止まる蝶
「なにっ!歳、沖田!駄目じゃないか蝶ちゃんをいじめちゃ!!」

近藤さんが少し怒って近づいてくる。

土「なっ、お前やりやがったな!」

沖「先手打たれましたね、土方さん。」

沖田さんがおでこに手を当ててやられたという顔になる。

近「まず蝶ちゃんを下してあげなさい。」

沖「はーい。」

沖田さんがそっと私を下す。

そして私は近藤さんの後ろに隠れる。

近「歳、沖田。蝶ちゃんがかわいいからからかいたくなるのはわかるが、程々にしておきなさい。」

土「いや、最初にこいつが・・・」

やばい。土方さんペースになるっ!!

蝶「あれ、そういえば近藤さん今日は袴じゃなくて着物なんですね!!」

私は話題をさっと変える。

近「おおっ!町にいってきたのでな。そうだ!お前らに土産を買ってきたんだ!みんなで食べないか?」

蝶「本当ですか!!やったあ!!」

私はぴょんぴょんとその場で跳ねる。

そしてはっとした。

あ、近藤さんだけじゃなくて沖田さんと土方さんいたんだ・・・

そっと後ろをみると二人はにやにやしていた。
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