誠の桜に止まる蝶
私は近藤さんのお部屋に入る。

「近藤さーん!なにしているんですか?」

「おおっ!蝶ちゃんか!!ちょっと仕事をな!」

「局長も大変ですねえ・・・・」

「はははっ。まあな。それより、昨日のこと歳から聞いたよ。大変だったね。」

「いいえ、私より沖田さんたちのほうが大変でしたから。」

「みな、思いつめた顔をして昨夜帰ってきたんだ。だけど、今はみんな元気そうだな。蝶ちゃんのおかげなんだろう?」

「いいえ!私はただみんなを巻き込んで土方さんをからかっているだけですよ♪」

「その明るさにみな救われるのだよ。むろんわしもだ。」

「近藤さん・・・・」

「蝶ちゃん。わしらは危ない世を生きている。だからこそみな必死なんだ。もちろんわたしもだ。そこでお願いがある。みんなの支えになってくれないか?」

「はい。みなさんが守りたいものがあるように私も守りたいものがありますから。みなさんを支え、守ります!」

「蝶ちゃん・・・・」

「だから近藤さんも追いかけっこしましょう?」

「え?」

「あっきた・・・」

「蝶!てめえええまたこんなところに!」

「きゃああああ!行きますよ近藤さん!!」

「ん?ああ!!」

こうして近藤さんをも巻き込んだ大掛かりな追いかけっこは1時間続きましたとさ♪

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