待ち受けカノジョ。


気が付くと、自転車のスピードはどんどんあがっていて、景色がすごい速さで流れる。


うん、

覚悟を決めよう。


森田さんが欲しいなら。


私はさらにペダルを踏んだ。


ずっと訊きたかったことを言おう。

『私のこと、どれくらい好き?』って。


森田さんの、胸の中で――


速度と胸の高鳴りが、シンクロしてるみたいにヒートアップする。



ピシッ…


わずかな音。


私は気付かなかった。


その時、


自転車のブレーキが切れたことを。

< 16 / 321 >

この作品をシェア

pagetop