待ち受けカノジョ。
あ~、もうドキドキするーっ!!
この坂をくだれば、すぐ森田さんが一人暮らししてるアパートに着く。
道は一直線
私の恋も一直線
ナンチャッテ。
覚悟は決めたけど、
やっぱり心臓が破裂しそう。
よし!
ゴーカイにぶっとばすか!
ふたつのタイヤがシャーッと音を立てながら、自転車はさらに加速する。
強い風が通り抜けて、制服のスカートがめくれあがりそうになる。
片手で押さえながら、軽くブレーキをかけた。
その時には―――
もう遅かった。